水彩画用語集 ドーサ引き

ドーサ引き

ドーサ引きとは水彩紙に水の滲み込みを遅らせるためにニカワ（膠）とミョウバンで作られたドーサ液を施すことです。
ドーサ液には水に溶いた水彩絵具が描いた直後に染み込んでしまうのを遅らせる働きがあります。 絵具の移動、ふき取り、追加などの処理時間があれば、着色のムラを防ぐことができます。

海外の水彩紙ではサイズ（サイジング）といい動物性のゼラチンを同じように塗ってあります。 フランスの高級水彩紙アルシュ紙は「紙の内部まで液を浸透させてあるので・・・」 と丈夫さや使いやすさの優れていることを強調しています。

日本画でもドーサ引きされたものがあり、自分でドーサを塗ることもあります。ドーサ液を画材として販売しています

水彩画の場合でも画材店でドーサ液を購入し、自分で塗ることもできます。
市販の水彩紙のドーサ液が強すぎて絵の具が弾かれ描きにくいと、水を掛けて取ってしまう人もいます。

文房具売り場やホームセンターで売っている「画用紙」にはにじみ止めの処理はされていないのが一般的です。 たとえ高価な紙であってもドーサ引きのされていない紙は、透明水彩には向いてません。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人

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