水彩画用語集 コラム(column) |
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水彩画入門書 |
水彩画入門書初めて「透明水彩画を描いてみよう」と思いたった人が 1)本の絵には裏がある書店の水彩画入門書にさまざまな作品が紹介されています。 ヨットハーバーの淡彩スケッチ画も人物画の髪の毛も鉛筆の芯を針のように削り、極細の筆を使って描いたに違いない。 と、もしも思っていたならそれは少し違います。 「すごくきれい」「あんなに細い線は無理、どんな鉛筆を使っているのだろう」
と思いがちですが原画はもっと大きい寸法で描かれています。 サイズばかりでなく色彩についてもオリジナルの色が再現されてはいません。入門書の作品はあくまでも印刷物です。 水彩紙に絵の具で描かれたオリジナル作品と、コート紙に印刷インクで縮小印刷されているものとは全く別のものです。 拡大鏡で見てみると細かな赤や青のまだらな点であることが分かります。 2)絵描きは個性また、入門書はその本の著者(多くは画家です)の考え方、画法、画材の選び方で書かれてています。 他の水彩画入門書とは一味違うと強調したい理由もあります。これは出版社側の要望でもあります。 3)けれどもたくさん売りたい反面入門書だから、基本的なことを中心に書かれています。 著者自身が永年かかって体で覚えた高度なテクニックは紹介されていません。 画家にとって企業秘密みたいなものです。言葉では伝えきれないし、活字になじまないということもあります。 内容はどの本も同じ調子です。誰でもさらさらと描けるようになります。初めに用意したい画材はこれこれ。
デッサンのサンプル(縮小されてます)。透視図法の説明。色相環。そろえる絵の具の種類。基礎の技法のサワリ。 画家の個性とより多くの初心者に手に購入してもらうために「誰でもさらさらと描ける・・・」的な表現と 画家の縮小サンプル作品が載っています。 4)言っていることが違う数冊の入門書を比較すると、言っていることが少しずつ違います。例えば絵の具は3色と黒があればどんな色も作れます。 という画家と、混色しても思うような色はできないから24色のセットを用意しましょう、という人。 これは、どちらも正しいので困ります。前者は専門家が単一顔料を使った高価な絵の具ならば、可能でしょうということです。 後者はたくさんの絵の具が用意されていればとりあえず間に合います。 そのうち慣れて来たら好みの色を一本ずつ買い増しをしましょうという意味です。 着色順は遠いところから、広いところから、という意見が多いですが、動物なら鼻から毛並に沿って描きましょうという人や紙面の左上から描きましょう(手で汚さないためだそうです)など。(☞出典失念) 本当にさまざまです。 教室で講習生の方に話すのは、入門書を用意した人は気が付いたことをドンドン赤ペンで記入していきましょうと話します。 例えばスケッチはどこから色を塗っていくか?水彩紙の選び方は?デッサンのポイントは? 実際に絵を描いていて自分の感覚に合う点があったら、入門書と違うことであってもそれを余白に記入するように話します。 教える講師のほうも本音はケースバイケースと言ってしまいたいのに 「薄くて、遠くて、面積の広いところから塗っていきましょう」と言います。実際にはそうならないケースがままあります。結局自分で描きたいように描く、が最良の方法になるかもしれません。 「透明水彩の入門書」は書店に山になっています。ぱらぱらと見ているだけで描けるような気がしてきます。 本当に参考になる指導書、役に立つ技術書も世の中にたくさんあります。 ただ、初めて絵を描く人にはたぶん向いていないと思います。 それでも元気の出ないときのお守りのようなものとして一冊用意しておくのも一つの方法かもしれません。
少しずつ加筆、修正、更新していきます。
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