水彩画用語集 タッチ（touch）

タッチ（touch）

タッチとは筆触、筆跡のこと。

印象派以降絵画は作者個人の息づかいを示す表現が良しとされてきました。

画家一人ひとりの個性の現れと同じくらい、「筆触分割」の画法が生まれたことは、ほとんど革命的な出来事だったと思います。
何百年も信じられてきた画法と大きく異なる発想の「新しい絵画」は守旧派から見ると絵画ではないほどの落差であったでしょう。

セザンヌやゴッホの早く強いタッチは絵画の近代化の証明のような勢いがありました。

また、現代から印象派の絵画を見ると古く固定的な観念に覆われた権威の「印象」を受けるのは一体どういうことなのでしょう。

そういえばブラマンク（野獣派）は印象派その物を批判し更に新しい表現を求め強烈なたっちの筆跡をキャンバスに残しました。

この辺りが美術や芸術の持っている不思議なところと言えそうです。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人

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