水彩画用語集 モチーフ

モチーフ （motif)

フランス語です。モチベーションも動機、やる気のことを言います。やる気がない時はモチベーションが下がる、と言います。 「絵を描く対象物が下がる 」は変ですのでモチーフとモチベーションは別の言葉ですね。

モチーフはモチベーション（動機、やる気）と語源はおなじで絵を描くきっかけ、理由となります。

絵画教室などで用意するりんごやランプは、単に絵を描く材料以上の目的があります。
どこの教室の講師の方も用意するモチーフにテーマを意図しています。（と思います）

講習生の「やる気」と創造性を促し、刺激するように計画的に組み合わせ、並べられます。
例えば、花瓶に活けられたの花のモチーフであれば、色の組み合わせに工夫したり季節感などを強調したり、 ワインボトルに敷く布にシワを寄せたりします。

重いものと軽いもの、縦の動きあるの物と横に伸びるもの。単調にならないように、空間を捉えやすいように組み合わせます。

素材の違いを表現し。あたかもそこに実際の花やボトルがあるかのように描くためです。
単にそっくりに描くということではなく、物の本質に迫るために錯覚を利用したり誇張したり、素材の違いを描き表わして、 画材の持っている特性を総動員して表現します。

現実のモノは立体です。平らな紙の上に実物以上の存在感を描きだすことで実物以上に見えるようにします。

余談ですが「動機」に対して「静機」と言う言葉を聞いたことはありますか。

動と静の対比からでしょうけど、静機はキエチーフと言うようです。 開高健（ かいこうたかし）の著作に出てくるというので調べましたが分かりませんでした。

「静機＝キエチーフ」は絵を描くときにも関係があるのでしょうか。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人

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