水彩画用語集 木炭デッサン

木炭デッサンは石膏像や人物モデル、牛骨などの静物を、木炭で木炭紙に描きます。
いまも、美術系の予備校では黙々と手を動かしている光景が見られると思います。（鉛筆の方が多いのかな）

最近の美術系大学では石膏デッサンによる入試は少なくなったと聞きます。

絵を勉強している学生は「とにかく創作活動を続けていく、就職は眼中にない」という人とは別に、

「親も心配してるから絵を描けるという技能を生かした職業を意識してます」 という人が増えているそうです。

最近の不況のせいでしょうか。（参考　2013.11.26　中日新聞朝刊 12ページ）

私たちは幸か不幸か、一昔前には想像もつかなかった「Ｗｅｂデザイン」「３Ｄプリンター」など人様に説明する以前に 自分が良く分かっていない新しい表現方法が次々と生まれてくる時代に生きています。

創造者にとってデジタルもアナログもという世の中になりました。 デジタルのみという時代にならないように密かに願っています。（管理人）

画家、絵描き、アーチスト。呼ばれ方は様々でも、絵を描くことは千年万年の原初の昔からあったことです。
50年、100年の単位であれこれ言っても根本のところの、本能による絵を描く行為は微塵も動くことはないでしょう。

上手く描こう、ほめられたい、どうですと自慢したい。 そんな気持ちから徐々に静かな心境になれる不思議な効能が木炭デッサンにはたしかにあります。

仮にパソコン画面で木炭と木炭紙のこすれあう感触を再現できても、パンでで押さえる、 ガーゼで払うというアナログな作画が身に馴染んでいます。

白い木炭紙に向かい合えるデッサンは自分だけの時空の中で「至福」と言えるありがたい幸福な時間ではないでしょうか。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人