水彩画用語集 画家・絵描き

画家・絵描き

画家、絵描き、アーチスト。呼ばれ方は様々でも、絵を描くことは千年万年の大昔からあったことです。
50年、100年の単位であれこれ言っても根本のところの、本能による絵を描く行為がなくなることはないでしょう。

自分だけの世界で白い水彩紙に向かい合えること、「至福の気持ち」と言えるありがたい幸福な時間ではないでしょうか。

上手く描こう、ほめられたい、どうですと自慢したい。
絵を描いているとそんな気持ちから徐々に静かな心境になれる不思議な効能があります。

自分の心の中で何か変化が起きてきます。自分が生まれてこなかったらこの絵は世の中に出ないものなのだ、と思うと不思議な気持になり ます。

「画家」ということばには、独特のニュアンスがありますね。

自由人、特殊な世界の人。勝手な人。ちょっと変わってる人、何して食ってるんだろーね。etc. まあひどい言われようですね。

また、絵ごころがある、などといいますがどういう意味でしょうか？
絵を描く感が発達している。絵を描く技術がある、とかかな？

画家なら絵ごころがある、あるはずだ。あなたは画家だそうだが上手くないですね。
などと失礼なことを言われたり、すごく上手い！写真のようだ。と言われて気分を悪くしたり。難しいです。

画家とは、へそ曲がりで、単純で、ほんの僅かな可能性であっても自分の決めた道を追い求める人です。かな？

これらのややバイアス（偏見？）のかかった見方の原因は「画家」の側にもあるのでしょう。例えば選挙にはいきません。 ひげもじゃ、よれよれ上着。何をしているのかしばらく見たことがないとご近所に言われたり、昼間っから酒臭かったり寝ていたり。

自分を特に画家や絵描きと思ったことはありませんが、上記の事例に照らすと、選挙は必ず行きます。無精ひげはたまにあります。 わずかな年金で細々と暮らしているので上着はよれよれかも。ご近所とは挨拶も交わします、町内会にも入ってます。 酒臭いほどもめないし、制作が夜中になることもあって昼近くに起き出すことは良くあります。

つまりこちらは普通に暮らしているつもりが、「絵を描いてます」の一言があれこれ想像させるようです。

絵を描くということがそんなに特殊なことなのかなあ。

「家も家族も捨てて絵の道具を持って放浪しているようですよ」と言われると、いいなあそういうのも、 と思ってしまう自分がいることに、びっくりします。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人

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