水彩画用語集 アトリエ

アトリエ

フランス語で画室、工房のこと。絵描きばかりでなく、建築事務所、ファッション系や美容院でも使っています。 創造空間のイメージでしょうか？

ところで自分専用のアトリエは誰でも欲しいですよね。

広いスペース、十分なモチーフと収納棚、明るい採光、静かな環境。欲を言えばきりがないです。

その部屋に好みの画材とイーゼルとキャビネット。広い机も。夜の制作用に昼光色の可動式照明、床下からは電動の大型イーゼル。

そんなスペースがあれば必ずや絵も上達するに違いないと思い込んでいる人がいるとします。

画材を買い揃える場合と似ていますが、最高級絵の具やアルシュの水彩紙、 コリンスキー筆をいくら買い集めてもデッサン力が付くわけではありませんし 、素晴らしい表現力が自然に身に付くこともないです。当たり前ですけど。

ではデッサン力があって素晴らしい表現力を持っている画家はこのようなアトリエで絵を描きたいと思っているのでしょうか？

どなたかが、自分のアトリエはこの頭の中だと言ってました。豊富な画材や設備の整った素晴らしいアトリエを生かすには、 何よりも初めに「描かねばならないもの・こと」があってのことでしょう。

定年退職後「型から入る」もありでしょうが、その後の制作が続くように 「描かねばならないもの」を大切にしていこうと思う日々ではあります。

少しずつ加筆、修正、更新していきます。 …………管理人

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